内容証明が終わったら残す手続きはあと刑事告訴、民事訴訟(少額訴訟と通常訴訟)の2択になります。こちらの記事では刑事告訴(被害届)について記事にしました。
こちらの記事を読むことで、被害届の種類から出し方がわかります。
また、手続きを行うかの判断ができるようになります。個人的には、5,000円以上の商品だったら簡単なので手続きをお勧めします。
【具体的な手順】
- 返品・返金できる出品者のパターン
- 返品・返金に応じない出品者の対応(事前準備)
- 内容証明の書き方と送り方
- 内容証明後の手続き(ノークレーム・ノーリターンの効力)
- 被害届けの出し方←今回の記事
- 少額訴訟の手続き
今回は出品者が個人の場合でかつ出品者の住所がわかる(匿名配送ではない)場合です。詳しくはこちらの記事にまとめてますのでよろしければ参照ていただけますと幸いです。
刑事告訴を始める準備
内容証明が出品者に届いたら、出品者と私の話だけではなく、いよいよ第3者の登場です。刑事告訴の準備は出品者へこちらの本気を伝える意味でも対応しておくことをお勧めします。
内容証明の書き方については前の記事を参考にしてください。
刑事事件にするには被害届にするパターンと告訴届にする2パターンがあります。まずはそれぞれについて理解し、どちらにするかを判断する必要があります。
私もただの主婦OLなので、詳細は消費者センターで教えてくれますので確認してくださいね。消費者センターについてもこちらに詳しくまとめていますので参考にしていただけると幸いです。
今までの経緯をまとめる
まずは今までの経緯をまとめます。具体的には以下のものをまとめておけば大丈夫です。それ以外にも証拠の写真や証拠の品もあれば一緒に持っていってください。
この証拠品(落札した商品)はとても大切です。被害届でも告訴届でも、実際に捜査するのは捜査機関の仕事ですが時間的にも難しいと思いますので、こちらでできることは、できるだけやっておいた方が良いと思います。捜査機関は私たちが入手できないヤフオク主催者への情報集めなどに尽力していただく方が無難だと思うからです。
- 対象となったオークションID
- 相手方のヤフーID
- 相手との取引の内容
- 具体的な状況を説明するメモ(日時も)
1~3は画面の印刷でも大丈夫です。4については、今までの経緯をまとめておけば大丈夫です。ここは時系列で丁寧にまとめておいた方が説明をするときにも困らないので自分のためにも作成はしておいた方が良いです。
スマホで見ながらとかはあまり印象が良くないと思いますので止めた方がいいと思います。相手も人間ですからね(^_^;)
被害届と告訴届の違いとは
資料をまとめたらいよいよ被害届の提出ですが、そもそも被害届とか告訴届とか、一般の私たちにはなんのことやら(^_^;)まずは被害届と告訴届の違いについてです。
両方とも捜査機関に犯罪にあったことを届けるという意味では同じですが、「犯人の処罰を求めるかどうか」が違います。
【被害届】
被害者が警察署等に提出しますが、こういう犯罪行為にあいましたということを届けるだけです。つまり、被害届があったからと言って、捜査するかどうするかは警察の判断になります。
【告訴届】
警察署等に提出しますが、被害届にプラス「犯人の処分を求める」時に出すものです。つまりこちら側の意思が含まれます。警察が告訴届を受理すると、必ず捜査しなければならなく、また捜査機関は被害者(今回は私)に起訴・不起訴の判断結果を報告する必要もあります。
捜査機関(検察)は税金で動いていますし、重大事件の方が優先されますので、十分な証拠があって、確実に有罪にできるような場合でないと受理されないようです。(だから日本の刑事裁判は99%有罪なんですね)
受理された後、不起訴処分の報告を受けたとしても、被害者は検察審査会に対して申立てを行うことができるそうです。申立てが検察審査会で認められれば振り出しに戻るわけです。
これらの理由で被害届と告訴届では、受理されるハードルも違い、告訴届はハードルが高いそうです。
7.警察署へ被害届を提出
告訴届は被害届を出したあとでも申告できますので、まずは被害届が良いと思います。私の場合は証拠も相手の住所(内容証明)も取引内容(取引ナビ)もすべて揃っていましたがハードルが低い被害届にしました。なによりもハードルが高い告訴届で、「民事不介入だ!」とか言われると困るので(^_^;)
実際に警察署へ行き、受付で被害届を出しに来ましたと言えば、あとは担当していただく警察官へいままでの経緯をまとめた内容を説明して終わりです。
被害届は必ず受理しないといけないそうですが、実際は受理しないように色んなことを言われます。例えば当事者同士で解決するように促されます。ですが、あまり気にせずに受理してもらう方向で説明してください。そのためにも具体的な情報は本当に詳細にまとめておいた方が良いです。先ほども説明しましたが、警察官は殺人などの大事件を優先したいですし、忙しいということを理解してください。私も大事件を優先していただきたいですし。絶対に喧嘩してはだめですよ(笑)
被害届の証明書なるものは発行されませんでした。理由はわからないですが届出証明は無いようです。なにかの補償の申請に使うなど具体的な理由があれば証明書が出るようです。
被害届が出されると出品者はどうなるの?
被害届は被害者の意思で取り下げることができます。取り下げる方法は警察に行けばやり方を教えていただけます。
では、出品者(加害者)は被害届が出されるとどうなるかというと、捜査が開始されて逮捕される可能性があるということです。また、出品者は事情聴取されることもあり、その場合は警察から連絡がいきます。出品者は今回の被害届で逮捕されれば勾留→起訴→刑事裁判→判決となります。
つまり、出品者(加害者)からすると、被害届を取り下げてもらうための手段は加害者側から示談を交渉するしか手段がなくなります。示談とは謝罪や支払などになります。
万が一にも出品者がなにかしらの前科があったりするとそれこそ大変なことになりそうですね。
8.取引ナビで連絡
被害届が受理されれば、あとは残り投稿数が少ない取引ナビに被害届が受理されたことを連絡しましょう。私は以下のことを伝えました。
・被害届が受理されたこと
・被害届が受理されたことで逮捕される可能性があること
・警察からの連絡があれば速やかに従っていただくように依頼
内容証明とは分けて報告した方が良いと思います。一緒に書いてしまうと被害届の話が埋もれてしまうので(^_^;)
まとめ
告訴届も被害届も必ず受理されるようではないので受理されるようにできるだけ内容をまとめてください。また、警察官はみなさんが納めている税金で動いていますので、一昔前は確実な証拠が無いと受理されるのは本当に難しかったようです。今は「まずは受理する」という流れのようですので頑張ってくださいね。私は被害届にしましたが、これだけ証拠が揃っているからなのか簡単に受理されました。
絶対に警察官と喧嘩してはだめですよ(笑)
コメント
ヤフオクでTシャツを落札し受け取りましたら商品の説明文と違う大きさ、寸法の商品でした。
出品者に問い合わせたら素人計測だから多少の誤差は問題ない、返品には応じるが手数料、送料を引いての返金になると書かれました。
このまま受け取り連絡をせずに返金申請(審査はあるみたいですが)を考えてますがこの場合は申請が通る可能性はありますか。
あと警察に被害届けも考えてますが警察は受け付けてくれますか。
ご質問ありがとうございます。専門家ではないので明確な回答は出来ませんが、サイズの問題は難しいと思います。なので金額にもよりますが、私だったら素直に諦めるか、手数料、送料はこちら負担で終わらせてしまいます。やはりこちらの労力を考えると、連絡が付いている間に解決するほうが無難だと思います。